「UP (Unlimited Potential)」プログラムは、マイクロソフトが社会貢献の一貫として世界各国で実施しているプログラムです。そして「宮城UPプログラム」は、日本における5つ目のUPプログラムとなります。
このプログラムを実行することにより障害を持った方・高齢の方の新たな社会参加の手段を広げるとともに、 障害を持った方へ支援を行っている方のネットワーク構築を目標としています。
現在宮城県で、障害をもちながら地域で暮らそうとしている人々が、 生活で生かすべくITを身につけようとする際に必要な、「場」「入り口」「セーフティネット」の 3つのニーズにこたえるため、『宮城UP支援センター(仮称)』を設立・運営し、以下の3プログラムを実行する。
プログラムA:場所づくり
『地域での“芽生え”を促す、IT学習の場育成プログラム』
プログラムB:入り口づくり
『“できる力”を紡ぎ織り上げる、ネット就労支援プログラム』
プログラムC:セーフティネットづくり
『福祉情報のエージェント・ネットワーク化プログラム』
対象は、宮城県下で地域での社会生活のためにITを活用したいと希望している障害者と、同じような問題に直面する高齢者。
特に、プログラムAは、IT初心者程度で、日常生活でITを活用したい人ITをきっかけに、地域で交流を深めたい方。プログラムBは、IT中級以上で、レベルの高いネット利用を志す方で、一般就労は難しいため、在宅での就労を志す方。プログラムCは、支援される側から支援する側になり、社会貢献を志す人障害者へのIT支援のネットワークに参加したいを(Cは非障害者を含む)対象とします。
宮城UPのうち、インターネットを使ったプログラムB「社会参加-就労支援」講習、ネットワーキング活動のプログラムC、そしてプログラムAの一部の地域講習は、新しいプログラムである『コミュニティITスキルプログラム』(愛称 i*share)に引き継がれます。
宮城・仙台ではNPO法人ビートスイッチが、引き続きマイクロソフト株式会社の助成を得、支援技術の全国団体であるe-AT利用促進協会とアライアンスを組んで、同プログラムを実施していきます。
「宮城UP」は単なる障害者パソコン教室ではなく、「パソコンで生活を本当に楽しく、便利にし、実際に社会参加する」ために、今までにない活動を目標にしてきました。「i*share」はその精神を受け継ぎ、焦点を絞った活動になります。
「i*share」がめざすのは、「インターネットを活用して、自分なりの“生きるかたち”を得ること」。周囲や制度に押しつけられるのではなく、自分のペースで、自分の力で、自分の思いを実現しつつ社会に寄与・参加できるような“生きるかたち”を得たい。インターネットは私たちに、そのような“生きるかたち”を獲得する、強力な手伝いをしてくれるはずです。
「i*share」はそのような想いの手助けをしていきたいと考えています。もちろんその作業は、私たちだけではできません。受講してくださる方、活動を手伝ってくださる方、そして影ながらサポートしてくださる皆さまのご協力が必要です。
iはITの i、私のi、愛情のi、いろんな意味があります。shareは「共有すること、分かち合うこと」。この社会とITがもつ潜在的な可能性(Unlimited Potential)を、みんなで分かち合える(share)ようにと、引き継がれる企画の想いを込めました。
宮城UPプログラムは2005年6月にスタートし、2009年までにすべてのプログラムを終了しました。
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